土踏まずの曲線美

書きたいことと時間を見つけたので、久しぶりにブログを更新してみたいと思います。

それにしても、本当に本当に、時間が過ぎ去るのは早いものですね。前回ブログを更新したのが、7月の中旬。そして今この記事を書いているは、9月の上旬。いやあ~怖い。「この間更新したしまあいいか……」であれよあれよという間に一か月以上ですよ。今までわたしは一体何をやっとったんや、と自分の三日坊主精神に呆れてしまいます。

思い返すと、サッカー日本代表の試合がある日は大体更新してるような気がする。ゴール前での流れるようなパスワークなんかを見ちゃうと「何か書くかあ」と思えてくるんですよね。まあ、パスサッカーほど精密な文章は一生かかっても書けないんですが……

 

自分で言うのもなんだかいやらしいけど、わたしはサッカーファン初心者です。「19○○年の○○の試合で決めた○○のヘディングシュート」とか、「後半○○分の○○の動き」とか、そういう単語はまだ使えません。ただ楽しいから、とかいう原始人並みの理由でもって、代表戦があれば見るというスタイルをとってます。果たしてそんなのファンと言えるんだろうか……ああ、言えないんだろうな(笑)

昔、好きだった男の人がサッカーファンだったことがあって、その頃はいろんなリーグの試合を見てました。現金な女ですよね。今思うと恥ずかしい。

 

なんとなく思うんですけど、「これが好きだ!」と胸を張って言えるものって、もはやその人にとっては”エンターテインメント”じゃなくて、一つの”個性”なんですよね、きっと。誰かに好きなものをけなされたら、まるで自分自身がけなされてるような気になりませんか?これってわたしだけなのかなあ。「これがわたしの大好きなものです」と恐る恐る懐中を見せるほどの相手に、普段は盾持って刀構えて立ち向かいませんよね。だから急に否定されると、柔い部分を突かれてかなりへこんじゃう。

 

でもこのご時世では、そうやってへこむことさえなかなかできない気がする。ネット上で「これが好きです!」って言うと、もっと真剣なファンの人もいるし、それが大嫌いでたまらないっていう人もいるんですよ。だからただなんとなく「好き」とは言えない。それになぜか「これ嫌いなんですけど~」っていう声の方がよく通る気がするんですよね。そういう場合、そんなこと言う人に対して「なんやねん」とも思いつつ、「これを好きだったらダメなのかなあ」と自信がなくなってしまう。

そうやってわたしたちは、いや、わたしは、どんどんのっぺらぼうになっていくんじゃないかってたまに感じるんですよ。何が好きでも何が嫌いでも自由なはずなのに、人の顔色とか自分の見てくれのことを考えちゃうんだなあ。

 

あ~ダメだ。愚痴になっちゃった……

えっと、まあ要するに、何をするにも自尊心が資本だなってことです。これ書く前に調べたんですけど、自尊心って「見て見て!すごいでしょ」って気持ちじゃなくて「他人の評価で自分を決めない」って気持ちなんですね。恋愛や仕事において、そういう自信ってやっぱり重要だなあと、最近になってやっと分かった気がします。そういう人って何に関しても潔くて、捨てるべきものはすぐ捨てられるし、捨てるべきじゃないものは絶対に抱え続けるんですよ。本当尊敬するし、憧れる……

 

でも実際問題無理じゃないですか?そういう気持ちを持つのって。「自分なんて頭もよくないし、顔もよくないし、性格もよくないし、それを改善する術も持ち合わせてない」ってどうしても思っちゃう。で、人からちょっと否定されたこととか、人から選ばれなかったこととかを思い出して、より深く深く自己否定に走ってしまう。

 

そんな時は、土踏まずを横から斜めから、とにかくじっと眺めるんです。自分の足で、唯一地面を知らない部分。でも歩くのには必要な部分。その「欠け」の曲線って、びっくりするほど美しいんですよ。どことなく女体ような柔和さがあって、でも数学的な揺るがなさもある。この間それを発見して、「わたしの体にこんな美しい所があったんだなあ」と素直に感動してしまいました。

逆に、何もかもが同じように満たされている偏平足は、柔軟性がないしつまらない。それを羨んで自分を傷つけるのはもっとつまらない。最近そういう風に思えるようになりました。というより、言い聞かせています。そうすると、少しだけ「自尊心」がこっちに歩みよってくれる感じがする。

 

 

はあ~っ……もっと書きたいんですが、このあたりで筆(キーボード?)を置きたいと思います。すみません。エヴァンゲリオンを見ていて、この記事を書くのに何時間もかかってしまい……本当はもう一つものを書く予定だったんですけど、もうテッペンを超えたのでやめときます。

ここまで読んでくださった方、もしいらっしゃったらありがとうございます。次はいつになるか分かりませんが、そのときもよろしくお願いします。